Yume Kataru yori Yume Utaou
「ユメ語るよりユメ歌おう」は、Aqoursの楽曲であり、テレビアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』第1期のエンディングテーマである。作詞は畑亜貴、作曲および編曲は山口朗彦が担当した。楽曲を収録したシングルは2016年8月24日にランティスから発売され、規格品番はLACM-14540である。
Aqoursは、静岡県沼津市の浦の星女学院に設置されたスクールアイドル部を活動基盤とする九人組である。本作は同部の活動過程を扱うアニメーション作品の終結部に配置され、各話の物語を日常的な時間へ接続する機能を担った。
楽曲構成
楽曲は日本語によるポップ楽曲として構成され、夢を観念的に説明する行為と、それを歌唱によって具体化する行為を対置している。表題の「語る」と「歌おう」の関係は、目標を言語化する段階から共同の実践へ移行するという歌詞全体の構造に対応する。ここでの夢は個人の内面だけに属する対象ではなく、複数の歌唱者によって共有される活動として処理されている。
編曲では一定の拍節を維持するリズム部分の上に、旋律楽器と複数人のコーラスが配置される。各節では単独または少人数の声部から合唱へ音響的な範囲が拡張し、サビでは表題句を含む主要旋律が集団歌唱として提示される。この声部構成は、異なる経緯で部活動に加わった構成員が一つの演奏単位を形成するという作品内の設定と対応している。
アニメにおける使用
第1期では第2話以降の複数話でエンディングテーマとして使用され、放送回に応じて歌唱者の組み合わせが変更された。第2話などで採用された三人編成には、部の結成段階から活動した高海千歌、桜内梨子、渡辺曜が参加している。渡辺はこの版で主旋律と合唱部分を担当し、三人の声部は独立したソロ作品ではなく、同一の編曲に基づく小編成版として録音された。
別の放送回では、加入過程の中心となった国木田花丸と黒澤ルビィによる声部が用いられ、津島善子を含む編成も物語上の焦点に従って配置された。さらに、上級生に関係する回では松浦果南、黒澤ダイヤ、小原鞠莉の歌唱が反映された。これらの版は歌詞と基本的な伴奏を共有しながら、各話で扱われた人物関係を声部の選択によって示している。
エンディング映像は、物語の舞台となる学校および沿岸地域の景観と、構成員の日常的な動作を組み合わせている。本編の出来事を直接継続する場面ではなく、共通の楽曲と反復される映像形式によって各話を同一のシリーズ構造に収める独立した終結シークエンスである。
シングル
シングルには表題曲の九人版と、カップリング曲「サンシャインぴっかぴか音頭」が収録された。後者は祭礼音楽の拍節と掛け声をポップ音楽の編成に組み込み、表題曲とは異なる集団歌唱の形式を採用している。両曲には歌唱を除いたオフボーカル音源も収録され、商品全体は四つの音源から構成された。
CDに収録された表題曲の基本版では、九人全員がAqours名義の歌唱者として扱われる。放送用の少人数版は、この全員版と異なる作品番号を持つ独立シングルではなく、テレビシリーズ内で使用するための歌唱差分に位置づけられている。
制作参加者
畑亜貴は歌詞の統語構造と反復句を設計し、山口朗彦は旋律、和声、器楽編成を含む音楽面を担当した。歌唱はAqoursの構成員によって行われ、各人の声部はソロ、少人数編成、九人合唱という複数の形態へ配分された。
高海千歌と桜内梨子は主要な導入声部を担い、松浦果南および黒澤ダイヤは合唱内の異なる音域を構成した。津島善子、国木田花丸、黒澤ルビィの声部は少人数版と全員版の双方に組み込まれ、小原鞠莉は上級生編成と九人合唱に参加した。この配置により、特定の一人を固定的な独唱者とせず、放送回と録音形態に応じて歌唱単位を変更する構造が成立している。